「貴女はゴミでもなければ、最底辺でもないよ。大切な○○」 第6話
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第四話はこちら第五話はこちら ヨシさんが席から立ち上がって、言葉にならない鳴き声の私に、泣き声になりそうになった声で何かを言っていたし、言いながら座ったままの私を後ろから抱きしめた。
「いいんだ、RIOちゃん、もう、今はいい。明日、京さんくるから、俺が京さんのところにつれていくから。京さん、絶対にいいって言ってくれるから。」
おそらく、ハンバーガショ...
「貴女はゴミでもなければ、最底辺でもないよ。大切な○○」 第5話
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第三話はこちら第4話はこちら 時代遅れのアンドロイドの携帯は五年前に中古で買ったモデルで、色々なソフトが使えなくなりつつあったが、ラインやエックス、インスタやティックトック、それから普通にブラウザーなんかは動いた。だから、その場でオンラインの辞典みたいなサイトにアクセ...
「貴女はゴミでもなければ、最底辺でもないよ。大切な○○」 第4話
第一話はこちら第二話はこちら第三話はこちら ヨシさんから連絡がきたのは、最初に会ってから十日くらい過ぎていた頃。私の所有金額は四十万くらいになっていたが、元はといえばそのうち三十万はヨシさんがおいて行ってくれたものが基本になっている。ヨシさんは、男が立たないそうだ。だから、女性がプライドを脱ぎ捨てたり、支配の淵にそって深淵へと回って行くのをみたりするのが好きだそうだ。
「住むところが、ないの。」
...
「貴女はゴミでもなければ、最底辺でもないよ。大切な○○」 第3話
第一話はこちら第二話はこちら 次の日は、時代に取り残されたアンドロイドの携帯で素敵なホテルを予約した。館内に温泉とか大浴場とかがあり、一回にはアウトドアでグランピングしているような感覚になるレストランがある素敵なホテルだ。チェックインは一四時だったので、一〇時に一人でレジャーホテルをでたあとぶらつく。ヨシさんは朝七時には仕事あるからって出て行った。一〇倍おいていくって言っていたけど、一五倍おいてあ...
「貴女はゴミでもなければ、最底辺でもないよ。大切な○○」 第2話
持っているお金では、どこかに泊まることもできない。ネカフェで夜をやり過ごそうかとも思ったけど、せっかく完全な自由になった夜だ、ベッドで寝たり、お風呂にはいったりしたかった。かなり、時代に取り残された古いアンドロイドの携帯で、出会い系サイトに書き込んでみた。短めにまくったミニスカートと脚を画像にのっけて、条件を書いた。土曜の夜のせいかもしれないけど、一時間で十五件応募が来た。ホテル代を別にして一回...