美の化身として
君を縛るのは素敵な時間。
呼吸を合わせて、息を吐くときに縄を締める。
君の体が誤解する。
少しドキドキするって。
でもまるで宇宙船の通路に立つ人ならざる美しさの君
オブジェにしたいと思う。
眠ってもいいよ。
昔から俺の好きだった丸いつま先
閉じ合わされた脚
全部、今、俺の思いのままだね。
そうだね。
女神の胸の2つしかない奇麗な突起
それを奇麗な髪でかくしておくことは
きっと、オブジェとしてはダメなんだろうな。
ウエストの縄が君の下半身へのエネルギーを
きっと制御してしまう。
君はずっとそこで、
彫刻のように安らかにしていなさい。
色が奪われていくでしょう?
人でも女神でもなくなって。
俺のオブジェになる。
いつかは、思い出の世界でまた会うシーンなんだろうね。
君が人にもどって、俺の胸で泣いて、何度も逢ったその後で。
色褪せたものが、美しさを語る事があるように。
今、願っているんだろう?
突き出された、その胸の奥で。