曇りの日
誰もが本当に大切なものを知っているわけではない。
気が付いたときには、それから離れていたり、失いそうになっていたり、失っていたりする。
でも失ってないなら、まにあう。探せ。探そうよ。
あの空間の向こうにあるのかい?
いるのかい?
怖がらなくていい。
自分が神様だったら、あなたから大切なものを奪うかい?
いいや、自分で放棄しない限りそれはない。
たまにね、神様の近くのほうがいいって自分で離れていく人もいるけど。
それは、あなたのせいではない。
探してみたらいいよ。その人の残したあなたへの想い。
きっと心が温かくなる。
もしも、希望の国に船でいくなら、乗船口はそこにあるよ。
あなたの胸のなか。
あなたは胸のなかに沢山のあなたを持っているかもしれないけど。
どれも素敵なあなた。
沢山の自信をもっていい、そんなあなた達。
港でカメラをもっている女の子にあったよ。
彼女の映していたのは「自分の世界」。
きっとね、くもりの日はもう終わり。
ほら、少しだけ晴れてきたでしょう?
明日はもう快晴になるって決まってる。
ねえ、
僕を後ろから抱きしめて「いとしい」って言って、少しだけ涙流してみせて。
そうしたら、同じ事できるから。